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ゆきてかへらぬ

「ゆきてかへらぬ」を観てきました!

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先日、平日の夕方妻と映画を観に行きました。大正時代の京都と東京を舞台に、実在した女優・長谷川泰子と詩人・中原中也、文芸評論家・小林秀雄という男女3人の愛と青春を描いた「ゆきてかへらぬ」という映画です。

この映画はテレビCMで知り、特に興味を持ったのが中原中也です。

私は中学高校時代は森鴎外を筆頭に明治から昭和初期に生きた文芸作家にとても興味がありました。
江戸時代が終わり、時代の過渡期に生きた夏目漱石や伊藤左千夫、幸田露伴や山本有三などに興味があり、その中の一人が中原中也です。私自身、中原中也に没頭していたわけではありませんが、今回の映画は中原中也が主人公ということで、観たいと思いました。

あらすじは、大正時代の京都。20歳の新進女優・長谷川泰子(広瀬すずさん)は、17歳の学生・中原中也(木戸大聖さん)と出会う。どこか虚勢を張る2人は互いに惹かれ合い、一緒に暮らし始める。やがて東京に引っ越した2人の家を、小林秀雄(岡田将生さん)が訪れる。

小林は詩人としての中也の才能を誰よりも認めており、中也も批評の達人である小林に一目置かれることを誇りに思っていた。

中也と小林の仲睦まじい様子を目の当たりにした泰子は、才気あふれる創作者たる彼らに置いてけぼりにされたような寂しさを覚える。やがて小林も泰子の魅力と女優としての才能に気づき、後戻りできる複雑な三角関係が始まる(ここまで)。

全体を通じて哲学的な感じでちょっと難しい内容でしたが、あの時代の作家たちの姿や生活ぶり、まだまだ近代化していない日本の風景や街並みがうまく描かれていて、とても興味深く観ることができた映画でした。

あの時代を生きた作家たちに興味がある方に、ぜひおすすめしたい映画だと思いました。

 
いつも映画やミュージカルを一緒に観に行く妻は、鑑賞後に必ずコメントするのですが、今回の映画は哲学的で難しい映画だったのか、観終わった後は「良かった」も「良くなかった」もありませんでした。
これは、難しすぎて理解できなかったからではなく、きっとあの時代の作家たちのように、深く物思いにふけっていたからと思います(笑)

 

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