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ブルーインパルス

ブルーインパルスの専属カメラマンから聞きました!

皆様は航空自衛隊の第4航空団に所属する第11飛行隊、曲技飛行を得意とする「ブルーインパルス」をご存知でしょうか?
先日、取引銀行の研修会で、ブルーインパルスの専属カメラマンで、航空写真家の黒澤英介さんが講師として登壇され、「夢を追いかけ続ける力」というテーマでお話をして下さいました。

ブルーインパルス

黒澤さんは幼稚園の頃、花火の事故で左目を失明してしまいました。以来右目しか見えない状態だそうです。

ブルーインパルスの基地がある宮城県東松島市は黒澤さんのお母様のご実家近くにあり、小学生のときからブルーインパルスの練習を見て成長し憧れを抱くようになりました。でも、片目ではパイロットになれないと悟った黒澤少年は、ブルーインパルスの整備士になるという夢を追いかけました。しかし、高校3年生のときに航空自衛隊の面接で、左目失明というハンデにより整備士にはなれないという厳しい現実を知り、長年の夢が絶たれてしまいました。

それでもブルーインパルスへの憧れは消えず、「整備士になれないならカメラマンになろう」と新たな道を選択し、高校卒業後カメラマンになるための専門学校に進学し、卒業後は出版社の制作部に就職しました。車の撮影などをする傍ら個人的に航空写真撮影を続け、1993年に初めてブルーインパルスの作品が航空雑誌に掲載されました。黒澤さんの実力が徐々に認められ自衛隊側から依頼を受けるようになり、やがて専属のカメラマンとなりました。

ちなみに、音速で飛ぶブルーインパルスを撮影するには、同じ音速で飛ぶ別の飛行機に乗り、体重の5倍の重力がかかる凄まじい環境で撮影をするそうです。初めて経験するパイロットでさえ気絶することもある過酷な状況だそうです。ハンディキャップのある方が活躍されていることに心の底から感銘を受けました。黒澤さんは、「神様は乗り越えられない試練は与えない」と語ってくれました。

たくさんの学びのある素晴らしいお話を聞くことができとても感動しました。

 
ブルーインパルスのパイロットの年齢は30代で、遅くても40代前半には引退して、その後は後進の指導をする立場になるそうです。パイロットとしての現役生活は短いものだと知り、だからこそ、短い期間にすべてを懸けるパイロットの姿に感銘を受けます。
私は来年65歳を迎えます。肉体的なピークは過ぎていますが、神様からいただいた命、そして黒澤さんから聞いたお話。私も最後まで、自身の役割を全うしようと改めて思いました。

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